掲載日:[2018.03.02] 照会数:11029
「恐ろしいのは悪ではない。時間だ。誰もそれに勝つことはできないからね」
<殺人者の記憶法より>
26年前、世間を騒がせた連続殺人犯キム・ビョンスは70代の老人になった。極端な悪事に明け暮れた彼も時間の壁は越えられず「アルツハイマー」と診断された。
自分の記憶を埋めるために記録することを習慣づけたが、娘のウニとの関係は悪化するばかり。
一方、ウニに近づく怪しい男ジュテから彼は過去の自分を見つけ出す。そしてキム・ビョンスは自分が死ぬ前に、最後の殺人を計画しはじめた…
* 著者:キム・ヨンハ
1968年江原道生まれ。延世大学経営学科修士課程修了。1995年、中央日報の新春文芸誌『レビュー』で登壇、『私は私を破壊する権利がある』で文学トンネ新人作家賞を受賞し、注目を浴びる。
黄順元文学賞、李箱文学賞、東仁文学賞、現代文学賞、金裕貞文学賞など韓国の主な文学賞を受賞しており、現在、日本以外にアメリカ、フランス、ドイツ、イタリアなどで翻訳本が出版されている。
大阪韓国文化院 図書室では、
韓国語原作版・日本語翻訳版のいずれも所蔵しております。
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