掲載日:[2015.09.16] 照会数:12836
『楽しい私の家』
『楽しい私の家』は韓国の人気作家 孔枝泳が、自身の娘 ウィニョンの目線で描いた小説である。3度結婚し3度離婚した母。父が違う二人の弟を育てる母。母と父はどのように出会い、自分が生まれたのか、恋とはどんなものなのかなど、多感な18歳のウィニョンは悩み、母とぶつかりながら成長していく。そんな娘を主人公にして、ありきたりの日常を描きながら、家族とは何か、幸せとは何かということを探し出してゆく。
家族を重んじる韓国において、シングルマザーとして父の違う3人の子供を育てた著者は「ずっと肩身の狭い思いをしていた」、「自身と子供たちを解放させるために新しい時代の、新しい家族像を描こうと思った」と語る。
* 著者:孔 枝泳 (コン・ジヨン)
1963年ソウル市生まれ。延世大学英文科卒。出版社勤務、大学院を経て、労働運動に飛び込む。88年に短篇小説『日の上る夜間け』でデビュー以来、韓国で若い女性に根強く支持される人気作家。21世紀文学賞、韓国小説文学賞ほか多数の文学賞を受賞。『トガニ』、『私たちの幸せな時間』など、映画化された作品も多い。
大阪韓国文化院 図書室では、
韓国語原作版・日本語翻訳版のいずれも所蔵しております。
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