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セマウル運動記録物をお伝えします。




儒教冊版
 
「儒教冊版」とは、朝鮮時代の儒学者の著作を刊行するために板刻した305の門中や書院などから託された718種64,226枚の木版を指す。「儒教冊版」は、国家主導により制作され、宗教上の目的を掲げた記憶遺産である韓国の「八万大蔵経」とは一線を画すものである。
先学と後学が本を媒介に会話する「text communication」の原型であり、国家ではなく地域の知識人集団が長い時間をかけて積み重ねてきたものである。収録の内容も、文学をはじめとし、政治・経済・社会・対人関係など、多岐にわたって著されているが、これらの全ての内容は究極的には儒教の「人倫共同体」の実現という共通の目的を有する。