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済州の火山島と溶岩洞窟をお伝えします。




済州の火山島と溶岩洞窟(2007年登録)
 
世界遺産に指定された地域は漢拏山、城山日出峰、拒文オルム溶岩洞窟系の3ヶ所である。漢拏山は韓国で最も高い山で、火山活動によって生成した楯状火山体である。漢拏山頂上部には漢拏山粗面岩と白鹿潭玄武岩が分布し、漢拏山粗面岩は高い粘性を持ってドーム状に聳え、漢拏山をより雄壮にしている。

城山日出峰は済州道に分布する360個の単性火山体(cinder cones:済州方言ではオルムという)の一つで、海岸線近くに優れた景観が見られる水性火山体である。「日出峰」という名前からも分かるように、日が昇る時に太陽を背景にして眺める景観は非常に素晴らしく、美しい。

拒文オルム溶岩洞窟系は今から約10~30万年前に拒文オルムから噴出した溶岩から作られた多くの溶岩洞窟で、この洞窟系から世界自然遺産に指定された洞窟はベンドィ窟・万丈窟・金寧窟・龍泉洞窟、そしてダンチョムル洞窟である。

済州島の洞窟は学術・文化・産業及び観光資源の面において非常に重要で、数多くの側火山及び溶岩洞窟は地球の火山生成過程の研究において大きな学術的価値を持っている。

済州島は生物の多様性保全の側面においても非常に重要である。韓国産管束植物の約半分が済州島に自生し、約200余種の韓国特産種が分布している。

また、韓国の絶滅危惧種及び保護野生種の約1/2が済州島に分布している。済州島の頂上付近には氷河時代に南下した寒帯性植物種が自生し、低地帯と島の暖林帯にも多くの固有種と絶滅危惧種が生息している。特に漢拏山は生態系の宝庫として、植物は計1,565種が、動物は計1,179種が生息している。