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テッキョンをお伝えします。




テッキョン(2011年登録)
 


テッキョンは韓国伝統武術の一つであり、しなやかな動きで手足を素早く伸縮させる弾力により相手を制圧し、自らを防御する武術である。高句麗の古墳壁画にはテッキョンの様子が描かれているので、三国時代からすでにテッキョンが行われていたことが分かる。高麗時代には武官の間で盛行したが、朝鮮時代には大衆化し、武官のみならず一般の人々の間にも広まった。




テッキョンの修練
① 一人で学ぶ:基本姿勢、立つ姿勢(型、羽の動き、足と手の動き)、前に進む姿勢(羽の動き、手の動き、足の動き)
② 防御
③ 対決(テゴリ、キョヌムス)に分けることができる

テッキョンの特徴
第一に、手足と体の動きが筋肉の動きと一致し、柔軟で自然な動きの武術である。
第二に、テッキョンは音楽的で舞踊のようなリズミカルをもっているため、芸術性が高い。
第三に、攻撃よりは守備に重きを置き、足を多く動かす。


テッキョンは山河のようにしなやかに、まるで舞踊のように動き、一瞬、弾力的に体を動かすことによって攻防する。軒下の風鈴を鳴らし、消えていく風のように余裕をもって、軽く相手を制圧する。また、一つの攻防に固執せず、静止の姿勢を保つこともない。この武術は、相手を倒すためのものではなく、人を活かすための武道であり、精神修養の面を強調するという点において、格闘技とは異なる。
1983年に「重要無形文化財第76号」に国が指定・保護している。保有者は鄭景和(チョン・ギョンファ)であり、朴万燁(パク・マニョプ)とパク・ヒョスンが伝授教育助教として活動を行っている。また、テッキョンを伝授している韓国テッキョン協会では、テッキョンの原型を保存し、活発な普及活動を行っている。
宗廟祭礼は最高の品格をもち儒教の手続きに従って執り行われる王室儀礼で、これを通じて東洋の基本理念である「孝」を国家的な規模で実践することにより民族共同体の紐帯を強化し、秩序を形成する役割を持っている。これと共に宗廟という造形的な建築空間で行われる宗廟祭礼の荘厳で洗練された美しさは、自然と一体となり東洋的総合芸術の真髄であり、500年という時間と空間を超越した韓国の大切な精神的文化遺産である。

宗廟祭礼は解放以後、しばらくの間廃止されたこともあったが、1969年から全州李氏大同宗約院が中心となり、毎年5月の最初の日曜日に執り行っている。