農楽は農民たちが農作業をしながら、豊作の祈願や仕事の疲れを癒すために演奏された音楽で風物、ドゥレ、クッとも呼ばれている。
田畑の草刈り、田植えなどの農作業の際、能率を上げ、協働心を持たされるために始まったとみられ、広い意味で、ケンガリ、チン、チャング、プッなどの打楽器を叩きながら、行進・儀式・労働・広場で客と一緒に楽しむ遊びなどの音楽を幅広く含めている。農楽は地域によりその特徴も異なり、各地域の農楽は韓国の重要文化財、市道指定の無形文化財として指定されている。
農楽は、人類のために保護すべき普遍的価値である「共同体思想と精神が培ってきた総合芸術」という点で高く評価され、2014年ユネスコ無形文化遺産に登録された。